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はじめての育児日記 にっぽんの我が家

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2011年 04月 17日

被災地に行きました

土曜日、臨床心理士と精神科医のチームで被災地支援に行く活動に参加してきました。
私たちが行ったのは、宮城県南部の沿岸にある、亘理町です。いちご栽培が盛んな町です。
(震災後のテレビ報道などを見て、落ち着かない・悲しい気持ちがしている方は、以下読まないでくださいね)
私は震災後、沿岸地方に行くのは初めてでした。テレビや新聞で目にしていた津波被害の跡を、実際に目で見ることになってしまいましたが、本当に目を覆いたくなるような風景がひろがっていました。
田園地帯だったと思われるところは、がれきとごみばかりで何もなく、ところどころに車が打ち捨てられているのが、箱庭のミニカーのように不思議に見えました。
住宅地だったところは、ぐちゃぐちゃでした。家のまま横倒しになっている家もありましたが、多くの家は一階部分がなくて、柱の上に二階だけありました。たんすや洗濯機などが散乱していました。屋根の上にトラックがのっていたり、船があったりと、「なぜこんなところにこれが?」という物ばかりでした。
これでは、どこから手をつけてよいか全くわからない状態です。それでも、住民の方が家の片付けに出入りしている光景も多く見られました。
壊れた家にいた人はどうしたんだろう?などは、極力考えないようにして、ただ被災地の様子だけを目に焼き付けておきました。

活動は、避難所を巡回して被災者の方々とお話させてもらい、精神科的に困っている方がいないか見て回るという趣旨でした。
避難所生活も1ヶ月を過ぎて、「大変だけどもう慣れたねー」という方が多かったです。
しかし、避難所にいる間は屋根も食事もあっていいけれど、これからの生活が不安でたまらない、という声が多かったです。畑も農機具も流されてしまった。お店が流されてしまった。仕事がない。
「大変ですね・・」としか言えなくて、申し訳ない気持ちでいっぱいでした。
それでも、「でも命あるだけで本当に有り難い」「ご苦労様ね」と私たちをねぎらってくれる方ばかりで、本当に頭が下がりました。
小学生のお兄ちゃんは、「妹のランドセルも、入学式のかわいい服も、流された」と、これから1年生になる妹を気づかっていました。
大人も子どもも一生懸命生きていることを知って、多くのことを学ばせていただきました。
土曜日は、楽天イーグルスが勝ちました!避難所のテレビにみんな集まって応援していました。
楽天が勝利することが、被災者に元気を与えてくれることも知りました。
がんばろう東北!

by maltainca | 2011-04-17 06:48 | カウンセリング


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