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カテゴリ:カウンセリング( 12 )


2012年 11月 08日

被災地のこと

月1回くらい入れている非常勤の仕事で、昨日はある沿岸の町の3歳児健診に行ってきました。
沿岸の被災地に行くと、普段の生活では忘れてしまいがちなあの震災の影響がいまだに大きいことを、あらためて感じさせられます。

下のお子さんも連れてきていたお母さん。
震災のとき、大型店で買い物していたのですが、子どもを連れていったん外に出たものの、おばあちゃんが中にいることに気付き、妊婦だったお母さんは(当時2歳前だった)お子さんを店員さんに預けて中に入り、おばあちゃんを探しに行ったのだそうです。
そのとっさの決断はすごかったと思います。
でもお母さんは、そのとき自分の子を他人に預けざるを得なかったことをきっとすごく悔やんで、今でも実際以上に、お子さんが地震を怖がっているように思ってしまうのだろうと感じます。
そのときはそうせざるを得なかったし、その判断は勇気があって素晴らしかった、ってことを、私はうまく伝えられなかった気がします。

お父さんと健診に来ていた親子。
保健師さんに聞くところでは、お母さんを震災で亡くし、お父さんが一人で3人の子どもを育てているのだそう。
その子は健診でお父さんと二人きりの時間が持てて、とても嬉しかったみたいで、いっぱい甘えていました。
お父さん、穏やかな感じの方で、本当に尊敬してしまいました。

(個人が特定できないように内容を少し変えています)

大人も子どもも、一人一人の歴史が震災で変わってしまったけれど、力強く生きている方達のこと、忘れないように謙虚に学んでいきたいと思います。
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by maltainca | 2012-11-08 06:28 | カウンセリング
2012年 10月 04日

N先生とのお別れ

お世話になった先生が先週なくなられました。
昨日、ご葬儀に行ってきました。
学生時代に教えていただいた女性の先生で、4年前に大学関係で働いたときにもお世話になりました。

週末に訃報を聞いたときから、うまく気持ちが整理できずにいました。
先生はまだ50代半ばでお若く、まだまだこれから活躍されるときだったし、ご病気療養中だったのもまったく知らなかったので、私にとって本当に突然だったのです。
突然だったのは現役の学生さんたちにとっても同じだったようで、先生は夏休み前までお元気な姿でいつものように仕事されていたとのことでした。

ご葬儀に伺って、喪主である先生の旦那様のお話を聞いて、そして帰りに先生をよく知る方々といろんな思い出話をすることで、少し私の気持ちも整理された気がします。

先生がそうされていたように、心のこもった仕事ができるようになりたいと思います。
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by maltainca | 2012-10-04 05:36 | カウンセリング
2011年 04月 17日

被災地に行きました

土曜日、臨床心理士と精神科医のチームで被災地支援に行く活動に参加してきました。
私たちが行ったのは、宮城県南部の沿岸にある、亘理町です。いちご栽培が盛んな町です。
(震災後のテレビ報道などを見て、落ち着かない・悲しい気持ちがしている方は、以下読まないでくださいね)
私は震災後、沿岸地方に行くのは初めてでした。テレビや新聞で目にしていた津波被害の跡を、実際に目で見ることになってしまいましたが、本当に目を覆いたくなるような風景がひろがっていました。
田園地帯だったと思われるところは、がれきとごみばかりで何もなく、ところどころに車が打ち捨てられているのが、箱庭のミニカーのように不思議に見えました。
住宅地だったところは、ぐちゃぐちゃでした。家のまま横倒しになっている家もありましたが、多くの家は一階部分がなくて、柱の上に二階だけありました。たんすや洗濯機などが散乱していました。屋根の上にトラックがのっていたり、船があったりと、「なぜこんなところにこれが?」という物ばかりでした。
これでは、どこから手をつけてよいか全くわからない状態です。それでも、住民の方が家の片付けに出入りしている光景も多く見られました。
壊れた家にいた人はどうしたんだろう?などは、極力考えないようにして、ただ被災地の様子だけを目に焼き付けておきました。

活動は、避難所を巡回して被災者の方々とお話させてもらい、精神科的に困っている方がいないか見て回るという趣旨でした。
避難所生活も1ヶ月を過ぎて、「大変だけどもう慣れたねー」という方が多かったです。
しかし、避難所にいる間は屋根も食事もあっていいけれど、これからの生活が不安でたまらない、という声が多かったです。畑も農機具も流されてしまった。お店が流されてしまった。仕事がない。
「大変ですね・・」としか言えなくて、申し訳ない気持ちでいっぱいでした。
それでも、「でも命あるだけで本当に有り難い」「ご苦労様ね」と私たちをねぎらってくれる方ばかりで、本当に頭が下がりました。
小学生のお兄ちゃんは、「妹のランドセルも、入学式のかわいい服も、流された」と、これから1年生になる妹を気づかっていました。
大人も子どもも一生懸命生きていることを知って、多くのことを学ばせていただきました。
土曜日は、楽天イーグルスが勝ちました!避難所のテレビにみんな集まって応援していました。
楽天が勝利することが、被災者に元気を与えてくれることも知りました。
がんばろう東北!
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by maltainca | 2011-04-17 06:48 | カウンセリング
2010年 06月 13日

再会

梅雨入り前、土曜日は夏のような陽気でした。
こけしを夫にお願いして、私は久しぶりに会う友人とのランチ!
私は今住んでいる市で、新卒後3年間仕事をした時期があって、そのときに同期で入った友人に9年ぶりくらいでメールを書いてみたところ、何と連絡がとれて会えることになったのです。
古い友人に久しぶりに会えるのは心が弾むものです。
Oさんは臨床心理士としてのキャリアを確実に積み上げていて、地元での心理の職場状況やネットワークなどについて、いろいろ教えてくれました。
今後ここでどういう仕事をしていくか、休んでいる間にどんなことができそうか、かなりのヒントをいただいた感じです。
ランチはこじんまりとした郊外の海鮮レストランで、パエリヤランチセットにしました。子連れで入れないレストランなので、またとない機会で大満足。

私がいない3時間半ほどの間、こけしは夫と一緒に公園で砂場遊びをして、その後パスタランチを食べに行ったようです。
帰ったら夫が昼寝をしていたので、こけしのリクエストでまた公園に行く道々、どんなことしてたの?と聞いたのですが、「冷たいスパゲティを食べた」「デザートはすいかとプリンで、プリンはパパが2回だけ食べてあとはこけしちゃんが食べた」など、話をつないでいくと何をしていたかほとんどわかるようになってきました。

アンパンマンの型で作った牛乳寒天。
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メロンパンナちゃんもったいない。と、なかなか食べられませんでした。
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by maltainca | 2010-06-13 06:50 | カウンセリング
2010年 06月 10日

嬉しかったこと

3月まで勤めていた小学校から、封書が届きました。
開けてみると、6年生児童一人一人から私に宛てての、作文集が入っていました。
小さな学校なのでほとんどの学年は1クラスしかなく、当時5年生だったこのクラスにもカウンセラーだった私はときどきお邪魔していました。
というのも、騒がしく、授業中にけんかなどたまに事件も起こる、一斉指導が大変なクラスだったので、気にかけていたのです。
私は教室の後ろから見学して、授業中にふざけている男の子たちに小声で注意したり、勉強がわからなくてボンヤリしている子のそばについたり、「フン、なにしに来たのよこの人」的な冷ややかな態度をみせている女の子たちに思い切って声をかけてみたり、そんなふうに関わっていました。

作文を読んでみると、子どもたちのまた違った姿がみえてきて、とても面白かったです。
教室では目立たなく私も顔と名前の一致しない子が、意外に私のことを見ていてくれたり。逆に、毎回のように声をかけていて、向こうも「先生きてたのー」などと返してくれていた子が、スクールカウンセラーのことは知りませんでした、と書いていたり(ガックリ)。
発達に課題があって、周りのことはあまり見えていないようにみえた子が、「僕の母がお世話になっていたそうですね」と書いていてくれたのも驚いたし、冷ややかな態度で話しかけても答えてくれなかった女の子が「相談してみたかった」と書いてくれたのも驚きました。
一概に、男の子はカウンセラーには無関心で自分の趣味や好きな食べ物などを無邪気に書いていて、女の子はいろいろ悩みが出てくる頃でもあり、相談したいけどできなかった、という感じでした。

しばらく仕事からは離れたママ生活をしているので、懐かしい子どもたちとその気持ちに触れて、すがすがしくなりました。忙しい中、作文指導をして、文集にまとめてくれた担任の先生には感謝です。
どんな返事を書こうか、思案中です。
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by maltainca | 2010-06-10 06:16 | カウンセリング
2008年 12月 18日

研修会

昨日、勤め先の中学校で職員研修会があって、私が講師として「不登校」についてお話をさせていただきました。
この話が決まってからは気合いを入れていて、3ヶ月くらい前から文献を読んで勉強し始めて、1ヶ月前までにはレジュメも仕上げてあれこれ準備してきました。この研修会は、先生方にスクールカウンセラーの活動を知ってもらい、もっと活用しようと思ってもらうよい機会だと思ったので、逃したくなかったのです。
内容としては不登校についての概要の後に、私がこの学校で関わっている不登校の一人の生徒の事例を発表しました。
この中学校は部活が盛んで元気系の学校なので、不登校の生徒は「甘えてる、さぼってる」ととらえられがちなのですが、そうではない場合もあることや、大人の関わり次第で変わっていけることをお伝えできたらいいなというのが目標でした。

緊張しましたが予想していたよりもまともに話せて、質疑応答では質問もしてもらえて、よかったです。事後アンケートを用意していって書いていただいたのですが、スクールカウンセリングについて応援してくださる意見も多くて、日頃どういうふうに見られているのか今まで知らなかったので、涙が出るほど嬉しかったです。
昨日は、頑張ったなー。
今日は今年最後の勤務日です。地道に自分なりに頑張っていこうと思います。
それにしても、先生方は本当に忙しくて大変です。授業の用意、部活動の指導、生徒が問題を起こしたときの対応、行事の準備などなど・・。なかなか生徒一人一人に目をかけられない現状です。皆さん、過労死してしまいそうで心配なくらいです。もっと一校あたりの教員の数を増やせないものでしょうか。
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by maltainca | 2008-12-18 05:35 | カウンセリング
2008年 04月 18日

歓送迎会

今日は夫にこけしのお迎えと夕食、お風呂を頼んで、職場の歓送迎会に行ってきました。
スクールカウンセラーをしている中学校の、教職員の歓送迎会だったのですが、実はけっこう気が重かったんです。私はこの学校は週1日の勤務ということもあり、毎日教育・教科指導にあたっている先生方のチームには入っていけない距離感を感じていて、まだ2年目でもありなじめていないからです。でも、先生方との協力関係は生徒のケアには欠かせないので、こういう機会は大事にしようと思い、夫にも頼み込んで参加しました。
でも今日は予想外に楽しく飲めたので、行ってよかったです。普段あまり話す機会のない先生たちと、仕事以外の話なんかもできて、楽しかったです。今年度は昨年度よりも学校の様子がわかってきて、少し動きやすくなりそうです。謙虚さを忘れることなく、いい仕事をしたいと思います。

帰るのが予定より遅くなってしまい、10時になったのですが、夫はこけしと既に寝ていました。リビングには散らかした跡が。大変だったと思います。明日の朝、様子を聞いてみます。夫は多分、大変だったんだから!遅いよ!と怒ってると思います・・。
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by maltainca | 2008-04-18 23:48 | カウンセリング
2006年 05月 13日

お別れの準備 31w6d

6月の第二週から産休を取ることに決めました。先々週くらいから、クライエントさんたちに産休のことを話して、その後の引き継ぎなどについて話し合い始めています。今私が担当しているクライエントの多くは子どもなので、お別れの作業は大人の場合よりも難しいです。せっかく私とのセラピーに慣れてきて気持ちを表現し始めたばかりの子もいるし、もう1年以上の付き合いなので終結が大きな変化になりそうな子もいます。親の問題で里子に出されていて、里親がセラピーに連れてくるケースもあり、その子たちは人生のものすごく若いうちから望まないお別れを経験してきています。その子たちに、私の都合でまたお別れを経験させてしまうのは、これも辛いことです。

昨日会った7歳の男の子は、私がいなくなることにショックや怒りを表していて、また赤ちゃんへの嫉妬もあったようでした。そんなふうにストレートに気持ちを表現できる彼は本当にかわいいし、健康になっている証拠だとも思います。彼に「ねえ、もし僕が(あなたの)子どもだったら?」と聞かれました。何と答えていいか、かなりうろたえてしまいましたが、そのときの自分の気持ちに素直になって「○くんのこと私の子どもみたいに思ってるよ、○くんのこと好きだよ」と答えました。これでよかったんだろうか?でも彼には、「自分は人から愛される子なんだ」という自信を持ってほしいので、よかったのかな。
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by maltainca | 2006-05-13 01:53 | カウンセリング
2006年 02月 23日

児童虐待の通報 20w4d

今日はお休みなのですが、昨日会ったケースに児童虐待の疑いがあったので、Children & Family Servicesという児童相談所のような機関に虐待をレポートしなくてはならず、職場に寄ってきました。
アメリカでは児童虐待について見聞きした場合、レポートできるようになっています。カウンセラー、教師、保母、牧師などの職業の人は、レポートすることが義務付けられていて、児童虐待について情報を得た場合はすみやかにレポートしなくてはなりません。なので、子どもをたたいた、家に置き去りにした、性的いたずらをした、親が酒やドラッグ中毒で子どもの面倒を見られない、子どもが親同士のDV(ドメスティック・バイオレンス)を目撃した、などの情報には要注意です。

虐待のレポートをするのは多くの場合、とても気が重いです。レポートをすることで、子どもが事情聴取を受けたり、子どもが親から一時的に離されて里親に出されたりすることがあり、家族の生活をガラリと変えてしまうきっかけになり得るからです。また、親は子どもから離されたり、ドラッグをやめるための施設に行くことを義務付けられたり、他にも沢山のことを強制されるため、レポートしたカウンセラーへの信頼を失ってカウンセリングに戻ってこなくなることもあります。

昨日も「あぁ、こんな話聞かなかったことにすればよかった」と何度も思ってとても気が重かったです。今回のケースは虐待の疑いで、それほど重大ではなさそうなのですが、やはり子どもの身に何が起こっているかは実際のところわからないし、子どもの安全は大人ができる限り守らなくてはなりません。
私は人に何らかの影響を与えそうな言動をしたり、介入したり、そのことで恨まれたりすることをとても恐れる性格なので、こんなとき仕事がつらいなあと思います。
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by maltainca | 2006-02-23 08:52 | カウンセリング
2006年 02月 19日

聞き取れなくてごめんなさい 20w0d

今日は非常勤の仕事に行ってきました。この職場は精神障害者の居住施設で、精神病院から退院した人たちが次に住む場所へ移るまで、または自宅に戻るまでの短期間滞在する施設です。そこで規則正しい生活をして元の生活へのスムーズな移行を助けるのと、服薬指導や病気の再発防止指導をしています。居住者は12名以内の、小さなアットホームな場所です。
そこには18歳以上のさまざまな年齢、人種の男女が滞在しているのですが、私のように英語が母国語ではない人もいます。まれにスペイン語しか話せない人もいて、そんなときはスペイン語が話せるスタッフが活躍します。

今回、中東の某国から移民してきた人が滞在していました。彼は英語が話せて理解もできるのですが、病気から回復したばかりということも関係しているのか、なかなか私には聞き取れませんでした。同じように、状態が不安定で英語があまり話せなくなっていたり、会話がうまくできなかったり、薬の副作用で言葉が不明瞭になってしまう人は沢山います。
今日も何度か、彼が何かを質問あるいは訴えようとして話してくれたのですが、私には2、3度聞き返してもやはりわからなくて、聞き返しているうちに申し訳ない気持ちになってきました。結局わからなくて彼の方があきらめてしまったり、私が他のスタッフに聞き取ってくれるよう頼んだりしました。
私もアメリカに来て、一生懸命話しているのに何度も聞き返されたり、嫌な顔をされたりした経験が数知れずあります。精神的に不安定で落ち込んでいる状態で、住み慣れない場所で暮らしているだけでも不安なのに、必要なことを話そうとしてもわかってもらえない、というのはかなりつらいだろうなあと感じました。
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by maltainca | 2006-02-19 12:18 | カウンセリング